マツムシソウ
黄色いミニバラ
ストケシア
プロムス・ラストナイトのルーティーンの続き。実は『威風堂々』の前にもきちんと踏むべき手順があります。銅像でお馴染みのヘンリー・ウッドさんが編集した『イギリスの海の歌に寄せる幻想曲』というのから、通常何曲か演奏されます。まず『水兵のホーンパイプ』。ホーンパイプはダンス曲です。曲が進むにつれて、無窮動風にどんどんテンポが速くなります。これは必ず1回アンコールします。
続いてヘンデルのオラトリオ『マカベウスのユダ』から「見よ、勇者は還りぬ」。日本では高校野球の表彰式の音楽になって、ものすごくゆっくりと演奏されますが、元々はミーハーなイスラエルの娘たちが、「ワー、ユダ様が帰ってきたわよ〓」って感じで、タンバリンを叩いて踊りながら歌う、軽快な曲です。
その次は、『ルール・ブリタニア』。これも第二のイギリス国歌と言ってもいい人気ナンバー。
ブリタニアは擬人化された女神で、「ブリトンの民(イギリス人)よ、七つの海を支配せよ」と歌い上げます。前半の4行がメリスマを駆使した技巧的なソロ、ルフランは大合唱になります。全部で6節あります。
この世のはじめ 神の命を受け
碧海の中から興る ブリタニア
「これこそ証 国の証ぞ」と
守護天使らは斯く 歌い合えり
(ルフラン)
統べよ、ブリタニア! 大海原を統治せよ
ブリトンの民は 断じて 断じて 断じて 奴隷とはならじ
ネルソン提督に扮したサラ・コノリーのソロ。2009年のプロムスです。3番まで歌って、アンコールでもう一度1番を歌っています。
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