プッチーニのオペラはビデオで見たことはあるけどあまり記憶に残っているわけではなかったんですが、実際の上演を見てやっぱりプッチーニとしては駄作の部類なんだなってわかりました。まず台本がオペラに向いていない。出演者のうちデ・グリューのグスターヴォ・ポルタっていうのが声は立派なんだけど、どう見ても学生じゃない。50がらみの土建屋のオヤジなんだな。一途に思い込んでしまう若さがまるでない。これが今回の失敗の最大の原因。ロリコン・オヤジの物語と読み替えるのは無理がありすぎ。ファム・ファタルを歌ったスヴェトラ・ヴァッシレヴァが、容姿も声もまさに役柄にぴったりだっただけに、デ・グリューのミスキャストが悔やまれます。
オケと指揮は無難にこなしていました。ドゥフロの簡素な道具立てに光を使って象徴的な舞台を作る演出は、今回はかなり不満が残るできでした。第1幕は旅籠の酒場、第2幕が巨大なベッドと化粧台、第3幕のお伽噺めいた舟。どれをとっても視覚効果が話に寄り添うというよりは物足りなさを感じさせてしまって逆効果でした。貴族とその取り巻きの顔を白塗りにして、滑稽な役回りに仕立てたのはいいアイディアかもしれないけど、音楽と齟齬を来してチープな印象だけが残りました。
第4幕は舞台の上まで突き抜ける長い柱が2本。それにアメリカ砂漠をイメージした赤い岩石と砂だけの舞台。これはよかった。20分ぐらいだったけどこの幕だけは取り出して上演してもいいんじゃないかな。あ、だけどやっぱりバレエの『マノン』をもう一度見たくなったな。
バレエのマノン。ロイヤル・バレエ。
ヴェロニカが咲き始めました。
まだこの2輪だけ。
芝生も少しずつ緑が濃くなってきました。今日は芝生を金属の熊手でガリガリひっかいて、冬の間に黄色くなった葉っぱを始末しました。明日は新芽が出やすくなるように、
セコメントをする