小泉和裕指揮都響でブラームスのヴァイオリン協奏曲、交響曲第4番
2018-11-07


今日(11月7日)は池袋の芸術劇場で都響を聞いてきました。平日のマチネです。初台のオペラも平日のマチネが多いですが、このところ音楽会の客筋が年寄りばっかりになって、平日の昼間の方が集客が見込めるってことなんでしょう。ロビーの様子は老人病院の待合室のような感じです。

指揮は小泉和裕。いつの間にかいい年になっちゃったんですねぇ。この人ヲジサン(チェルカスキー)とステージ上で大げんか(?)を繰り広げて、チャイコフスキーのコンチェルトだったかなぁ、最後は3拍ぐらいズレて終わったのを覚えている。あの頃からちょっと苦手な指揮者。チラシに名前が載っているだけで避けていたんですが、30年ぶりぐらいに聞くことになっちまいました。まず冒頭のブラームスのヴァイオリンコンチェルト。ソロは台湾人のレイ・チェンという人。29歳。よく弾けている。うまいし、音は大きくて美しい。この人の持ち味なのかもしれませんが、オケに働きかけて一緒に音楽を作り上げるといったことは一切しない。ただバックで流れているオケにきれいに付けている。それはそれで大変な才能なんだけど、ブラームスがまるでイージーリスニングのように聞こえてきます。これは指揮者の小泉にも原因があって、ヲジサンのときもそうだったように、瞬間に没入して音楽を作ることができないんですねぇ。井上ミッキーは瞬間瞬間に心を砕いて、音楽の楽しさを引き出す術を持っていたんだけど、小泉はそういったことには無頓着。あらかじめ予定していた通りの音楽が流れてきます。コンチェルトで一番印象に残ったのは第2楽章冒頭のオーボエのソロから木管のアンサンブルのあたり。とにかく美しかった。レイ・チェンというヴァイオリン弾きに関しては、別の曲を聴いたら個性が見えてくるのかもしれないし、今日のような演奏が彼の持ち味なのかもしれないし、何とも判断しがたい所があります。

レイ・チェンのブラームス。サンフランシスコ交響楽団とのリハーサルだそうです。


後半はブラームスの交響曲第4番。これもきれいに揃えて全く破綻なく最後まで無事に進行しました。カラヤンの音楽と同じで、わざわざ演奏会を聞きに行くようなもんじゃないです。レコードで聞けば十分。いつでも同じ演奏を聴くことができます。予定通り終わってメデタシ、メデタシということなんでしょう。


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一昨日から雨が降ったり止んだり。昨日は30ミリと久々にまとまった雨になりました。今朝方もちょっと降ったらしいんですが、昼間は日も差してきました。

バラが満開になってきました。
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パパメイアン
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