快晴
2024-01-04


昨晩は正月恒例のNHKニューイヤーオペラコンサートを見たんですが、辛気臭い曲目がズラッと並んで従来とは一線を画す舞台でございました。なんと言ったらいいのか正月からこれやるの? って感じ。冒頭の「清きアイーダ」はともかく、次の『ジュリアス・シーザーの「この胸に命ある限り」。弟王に幽閉されシーザーが死んだと聞かされたクレオパトラが涙ながらに歌うアリア。3曲目は『オルフェオとエウリディーチェから「なんとつらい時間 残酷な運命」〜「エウリディーチェを失って」と続きます。タンホイザーのヴェヌスベルクの場面でちょっと祝祭的なものを感じたと思ったら、次が『オテロ』からイヤーゴのアリア「無慈悲な神の命ずるままに」。でまたその直後に『トスカ』からスカルピアのテ・デウムの場面。

後半もなかなかのもので、『ボリス・ゴドゥノフ』から戴冠式の場につなげて「私は最高の権力を手に入れた」。これも権力者の滅びゆく姿を暗示するアリア。『ドン・カルロ』ではフェリペ2世のモノローグ「ひとり寂しく眠ろう」。「あしびきの 山鳥の尾の しだり尾の 長々し夜を ひとりかも寝む」と、奥さんがが愛してくれない独り寝の寂しさを切々と訴える場面。極めつけは、切り落とされたばかりの洗礼者ヨハネの首に頬ずりしながら歌うサロメの「どうして私を見てくれないの?」。それに続いて『トリスタンとイゾルデ』のラスト。イゾルデの愛の死「優しくかすかな彼のほほえみ」。究極の愛は死に通ずってわけです。そして最後に『ドン・ジョヴァンニ』の「食事の支度ができた」から地獄落ちのシーンまで。いやまあ、まさにこの令和6年を寿ぐにふわさしい、この上何を望んだらいいか困っちゃうなぁって曲目でございました。


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早朝にちょこと雨が降ったようですが、元日以来3日振りに快晴になりました。ただ北の風がかなり強く吹いています。現在までのところ最高気温14.5℃、最低気温5.9℃。

ドピーカン。眩しいくらいです。
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モミジの葉っぱはほぼ散りました。
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寒椿が満開になってきました。
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毎日落ちた花びらを掃いていますが、だんだん面倒になってくる今日このごろ。
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