2025ー645=1380
1380÷60=23
645年は「乙巳の変(いっしのへん)」が起きた年。中大兄皇子と中臣鎌足が語らって、蘇我入鹿を皇極天皇(女帝)の面前で暗殺したのが、旧暦の6月(グレゴリ歴では7月10日)。その後数日のうちに蘇我宗家を滅ぼして、蘇我本流をほぼ絶滅させています。
甲・乙・丙・丁という十干と、子・丑・寅という十二支で60通りの組み合わせができるわけですが、60通りが一廻りして最初に戻ることがいわゆる還暦ということ。つまり今年は乙巳の変から23回目の還暦ということになります。乙巳の変を端緒とする一連の改革を「大化の改新」と呼びますが、その中で唯一蘇我氏の血統伝える古人大兄皇子(舒明天皇の皇子で母親は蘇我馬子の娘)も、出家の後10月には中大兄に攻め殺されています。もう一人山背大兄王(やましろのおおえのおう)という厩戸皇子(聖徳太子)の倅で母親はやはり蘇我馬子の娘という皇子もいましたが、古人大兄皇子を天皇に推す蘇我氏内部の争いに敗れて、一族自害して果てます。つまり聖徳太子の血統は乙巳の変以前に滅亡しています。
とまあつらつら思うに、古代社会ってのは血で血を洗う残酷な世界でした。翻って考えるに、ガザの惨状は古代社会から見てもそう遠くはない世界でございますなぁ。
本日の最高気温37℃。
パレード
サルスベリ、暑苦しい花です。
夏になると、どうしてもバラの葉っぱが焼けて、ハラハラと芝生の上に散ってしまいます。
モンテヴェルディの“Dixit Dominus"(主は言われた)。詩篇109(ウルガタ聖書)に作曲したものです。
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