昨日(9月21日)は狛江の駅前ホールで周防亮介の演奏会を聞いてきました。曲目は
ベートーヴェン:ロマンス第2番
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲
(休憩 15分)
ラヴェル:ツィガーヌ
マスネ:タイスの瞑想曲
メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲
(休憩 15分)
サラサーテ:ツィゴイネルワイゼン
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲
オケは東京21世紀管弦楽団
指揮者は渡邊一正
まずもってこれだけの曲を3時間ほどで弾ききってしまう体力と集中力の凄さに感動しました。しかも全ての曲に全力で挑んでいく。このところ何度か周防をきいていますが、どの演奏会もその燃焼度の高いこと。冒頭のベートーヴェンのロマンスなんて手垢でベタベタな曲ですが、それでも新しい弾き方、メロディーの歌わせ方に気付かされる瞬間がある。ブラームスのコンチェルトの悠揚迫らぬ堂々とした弾きっぷり。ツィガーヌは面白かったですねぇ。ラヴェルのツィガーヌとサラサーテのツィゴイネルワイゼンを一日の演奏会で、しかもオケをバックにして弾くって滅多にあることではないんですが、2つとも鬼気迫る演奏でした。近頃メンチャイなんてほどんどオケの定期演奏会で聞く機会がないんですが、しみじみメンデルスゾーンのコンチェルトってこんな曲だったっけ?って、新しく発見したような気がします。チャイコフスキーのコンチェルトも然り。最後のアッチェレランドしていって極僅かにリタルダンド、あの絶妙な力加減がたまりませんでした。
ところで東京21世紀管弦楽団という団体はなんなんだろう。浮ヶ谷孝夫が設立したらしいが、彼ってトロンボーン吹きだった気がする。トロンボーン吹きってちょっと奇妙な指揮者になることもありますねぇ。宇宿ナントカさんとか。浮ヶ谷も指揮やりたかったのかな。プロフェッショナルを謳っているんだけど、なんかアンサンブルがバラバラで、渡邊一正という指揮者もこのオケじゃこんなもんなんだろうなって最初から諦めている雰囲気。コンチェルトの伴奏オケって、ソリストを引き立てる必要があるんだけど、それ以前に音楽の持続力とかバランスとか首尾一貫性とか諸々のファクターがクリアされていなければならないのに、このアンサンブルの劣悪加減は尋常じゃない。一体どういう集団なのかな。
それからエコルマというホール。なんともザハリヒな場所で、小田急OXというスーパーマーケットの建物の4階で、1階下にはファッションセンターしまむらが入っている。狛江市は日本で2番目に小さい市だそうだが、駅前をざっと見渡して、このスーパーしか買い物する場所はなさそうだ。それはともかく、このホールの響きはちょっと何とかしてよ。こいつは苦痛だわ。
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昨日は31℃まで気温が上がりましたが、今日は関東地方が秋雨前線の真下に入ったみたいで、ショボショボと雨が降ったり止んだりしています。気温も今のところ21℃ぐらい。これで一気に秋になってくれると助かるんですが・・・
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